適した硬さは? 整体師が教える腰痛マットレスの基礎知識

あなたに最適なニュートンは!?腰痛を改善に最適な腰痛マットレスの硬さは?

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腰痛マットレスの選び方!ニュートン別で見るあなたに適性なマットレス!

低反発マットレスよりも高反発マットレスの方が腰痛に適していると言われていますよね。そのことから、訳も分からないままに高反発マットレスを選んでいる方も多いと思います。

ですが、この高反発マットレス、選び方を間違えると腰痛を悪化させてしまう可能性もあるため、どのようなものを選べば良いのかを把握しておく必要があります。

そこで、高反発マットレスとは何か、どのように選べば良いのか等、ご説明していきたいと思います。正しい腰痛マットレスの選び方を身につけて、腰痛と賢く付き合っていきたいですね。

 

腰痛改善に適している高反発マットレスとは?

高反発マットレスはとても人気がありますが、これは一体どのようなものなのでしょうか。定義などはあるのか、見ていきたいと思います。

 

高反発マットレスの定義はない

実は、高反発マットレスについての定義はありません

「低反発ではないから」「低反発の逆だから」ということで、高反発マットレスという名がつけられたことが始まりです。低反発の素材よりは反発力がある・・・というそのままの意味なのですね。

確かにわかりやすいのですが、ここまで高反発マットレスという言葉が浸透してしまうと、定義がないというのも変な話ですよね。

 

じゃあ低反発マットレスは?

高反発マットレスに定義がないなら、低反発マットレスはどうなのでしょうか。

低反発というのは、1970年にNASAが開発した素材であり、モノを乗せるとゆっくりと沈んでゆっくりと復元することから、反発力が低い素材として低反発と呼ばれています。

高反発同様、こちらも反発力が低いというそのままの意味になっています。

 

高反発マットレスの特徴は?

では、高反発マットレスの特徴としてはどのようなものがあるのでしょうか。

よく聞くあたりでは、「正しい姿勢で眠ることが出来る」「負担がかかっている腰や首を支えることが出来る」というような点から、高反発マットレスが腰痛対策・改善に効果的だということを特徴にしていることが多いですよね。

これは理論としてかなり納得出来るものです。

もし低反発マットレスの場合には、柔らかすぎることで腰が不自然に沈んでしまい、寝ている間の姿勢はくの字型になるため身体に負担をかけてしまいます。

高反発マットレスなら、身体の不自然な沈み込みを防ぎ、しっかりと姿勢をサポートしてくれるというわけです。

 

高反発マットレス≠ウレタン

高反発マットレス聞くと、ウレタン素材を使用しているというイメージがあるかもしれません。ですが、これは特別なわけではなく珍しいわけでもありません。

低反発ウレタンを発泡することが可能な工場の場合には、高反発ウレタンを発泡させることが可能です。つまり、ウレタンを使用している高反発マットレスが良いというわけではないのです。

*一部の超特殊なウレタン素材は除きます

 

マットレスの硬さは「ニュートン」で表される

高反発マットレスには定義がないと冒頭でお話しました。
ですが、実はニュートンである程度、高反発かどうかを知ることが出来るのです。

ニュートンは、JIS規格で定められているもので、この数値が大きいほど、マットレスが硬いということになります。

60N以下 低反発マットレスの硬さ(やわらかめ)
60~100N 普通の硬さ
100N以上 高反発マットレスの硬さ(硬め)

*N・・・ニュートン

ニュートンの数値を一定に保つことが出来るのは、しっかりとしたメーカーの商品のみです。粗悪な商品の場合、バラバラになっていることが多く、問題が多いです。

 

高反発マットレスは3つの特徴がある

つまり、100N以上あるマットレスであれば、大体は高反発マットレスに区分することが出来るというわけです。ただ、それだけでは高反発マットレスと呼ぶことは出来ません。

高反発マットレスの3つの特徴

1.通気性が高いかどうか・・・低反発と比べて、通気性が高いかどうか
2.湿度によって硬さが変わらないかどうか・・・湿度や季節に関係なく、硬さを一定に保つかどうか
3.反発力が高いかどうか・・・100N以上の反発力があるかどうか

この3つの特徴を満たしているマットレスであれば、高反発マットレスと呼ぶことが出来ます。
では、このような点を把握した上で、実際のマットレスの選び方を見ていきましょう。

 

高反発マットレスの選び方

高反発マットレスを選ぶためには、どのような点に注意しておかなくてはならないのでしょうか。
安い買い物ではありませんので、しっかりと見極めて選びたいですよね。

 

こんなマットレスを選ぶべき!

まず、結論から申しますと、以下のようなマットレスを選ぶべきと言えます。

マットレスを選ぶポイント

  • 前述の通り、高反発マットレスの3つの特徴があること
  • 価格と素材が合っていること
  • 耐久性があること

このような点に注意して、マットレスを選んでいく必要があります。

 

製造国はあまり関係ない?!

どのような商品に対してもそうなのですが、製造国がきになる方は多いと思います。やはり国産のものが良いと感じますし、同じ外国でもあまり信頼できないと感じる国もあるのではないでしょうか。

ですが、高反発マットレスについては製造国はあまり関係ないと言えます。

例えば、国産が必ずしも良いというわけではなく、欧米よりもウレタンの質が低いと言われています技術力もまだまだ日本は未熟だと言われているため、国産ばかりを探すというのも得策ではありません。

また、中国産などは大量生産のイメージがあるかもしれませんが、技術力が高く、欧米のマットレスと同じくらい質が良いものもあります。

一部では粗悪品などもあるようですが、全体的に質が悪いというわけではありません。

 

製造国よりも密度に注目!

このように、国産のマットレスが良いということが一概に言えるわけではないのですね。

製造国よりも、注目して見ていただきたいところが、ウレタンの「密度」です。密度表記がない場合には、あまり良いマットレスではないと覚えておくと良いと思います。

密度の数値の大きさの差は、耐久性に関わります密度が高いウレタンを使用している場合、マットレス自体の値段も高くなりますし、耐久性も高くなります。

例えば、10~15という密度の表記があるマットレスは、大概とても安い高反発マットレスの類です。下手をすれば1ヶ月程度でへたってしまい、とても腰痛改善なんて出来たものではありません。

それに比べ、25~30という密度の表記があるマットレスの場合、約8年程度は形状を維持してくれるマットレスだと言えます。

価格にすると、だいたい40,000円程度の価格となることが多く、欧米で作られている有名なマットレスがこの密度になります。密度が高いと耐久性と価格が上がり、反発力が高いと寝心地が変わるというようなイメージで良いと思います。

反発力が高いのに安い!というような売り方をしている商品は、ただ高反発なだけで密度が低い商品であり、長持ちはしないということです。

 

次に、厚みに注目!

次に、厚みに注目してみましょう!
マットレスの厚みは、寝心地だけに関係しているように感じられますが、実は厚みも価格に関係しています。

厚みが低いマットレスは、価格が安くありませんか?

いくら安いからといって魅力的に感じても、実際には厚みが足りないせいで体圧分散がうまく出来ず、腰痛を悪化させることに繋がります。

沈み込んでしまう身体を支えるために必要となる厚みは、10cmと言われています。

これを下回ると、寝ている最中に腰や骨盤などがベッドの板に直接くっついてしまうような感じがあります。

 

まとめ

つまり、高反発マットレス(100N以上)を選ぶ際には・・・

ココがポイント

!ウレタンの密度が25から30以上あること
!マットレスの厚みが10cm以上あること

この条件を満たしている高反発マットレスが、腰痛に効果が期待出来るマットレスと言えます。

ただ高反発マットレスと記載されていれば何でも良いというわけではなく、しっかりと高反発マットレスの特徴を抑えていて、密度も厚みもあるものが良いのですね。

出来れば、購入前に実際に横になってみることをおすすめします。寝ている間に理想的な姿勢を保つことが出来るのか、第三者に見てもらうことも大切です。

 

体重別!適したニュートンは?

実は、どのような体型の方でも100N以上のマットレスを選べばいいというわけではありません。体重や筋肉量によっては、低反発マットレスを選んだほうがいい場合もあります。

体重別に適したニュートンが知りたいという方もおられると思いますので、目安程度に表を作成してみました。先ほどご説明しましたニュートンの表示とあわせてチェックしてみてくださいね。

体重 ニュートン(N)
~40kg 40N程度(低反発マットレス) 
40kg~ 60N~80N程度(普通)
50kg~ 100N~140N程度
(普通~高反発マットレス)
60kg~ 100N~140N程度(高反発マットレス)
70kg~ 140N程度(高反発マットレス)
80kg~ 170N程度(高反発マットレス)

体重が軽めの方や筋肉量が少ないという方の場合には、低反発マットレスの方が腰痛の悪化を予防しやすいと言えます。

高反発マットレスなら何でもいいわけではなく、自分の体重や筋肉量に合ったマットレスを選ぶ必要があるのです

体重が軽めの方の場合、高反発マットレスでは適度な身体の沈み込みがなくなり、腰が浮いたような状態になったり肩などに痛みを感じてしまうことがあります。

仰向けで横になった時に横から見て背骨がS字になるような姿勢で眠れる硬さのマットレスを選ばなくてはなりません。

反対に、体重が重い方や筋肉量がある方の場合には、高反発マットレスの方が腰痛の悪化を予防しやすくなると言えます。

高反発マットレスの中でも商品ごとにニュートンが異なりますし、実際に使用する環境でも硬さにやや違いがでる場合がありますので、できれば実際に横になってみて、理想的な寝姿勢を保てるかどうかという点を確認することが大切です。

理想的な寝姿勢とは

理想的な寝姿勢とは、マットレスに仰向けに寝た時に横から見て背骨がS字カーブを描いている状態で、マットレスに横向きに寝た時に横から見て背骨がI字になっている状態を指します。

理想的な寝姿勢を保つことができるようにするためには、体重に対して適度な沈み込みがあり、余分な力を使わない状態で眠れるかどうかという点が重要になります。

ニュートン表示がないマットレスもありますので、やはり購入前には実際に横になれるマットレスがおすすめです。

 

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